国 名 : ネパール連邦民主共和国 |
首都: カトマンドゥ |
位
置 : 28.00N、84.00E |
面積: 147,181平方キロメートル |
国獣 : 牛 国鳥 : 虹雉 |
国花:
ラリーグラス(石楠花(シャクナゲ)) |
人口 : 2,589万人 (2005年200年度 |
人口増加率: 年率で 2.4%(1995〜2000年平均 |
出産率
: 3.53%(1999. ) |
幼児死亡率: 7.39%(1999. ) |
平均寿命:
男 58.47歳 女 58.36歳 |
識字率: 53.74% |
人口1人あたりGNP(米ドル) : 約200 |
政治体制: 共和制 |
宗教 : ヒンドゥー教(86.51%) 仏教(7.78%)
イスラム教(3.53%) |
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民族・原語 : ネワール,インド系,チベット系,グルン,マガラ,タマン,ライ,ライ,リンブetc. |
ネパールって面白い @ 地形編 ヒマラヤは昔海の底だった
山サンゴってご存知ですか。昔海だったところから採れるサンゴのことです。別名血色サンゴとも呼ばれ、海のサンゴよりずっと赤い。地中に閉じ込められらた生命の力強さを表すような色です。そのサンゴがネパール、ヒマラヤ山脈にあるのです。いまから一億年前は、インド大陸とアフリカはひとつの大きな大陸でした。そして中国はひろい、ひろい海のかなたにありました。インドとアフリカが離れ、インド大陸はゆっくり、ゆっくりアジアの方へ移動していきました。いまから7千年くらい前のことです。そしてついにインドがアジア大陸にぶつかった!でも大陸移動の勢いは納まらず、インド大陸はアジア大陸の地中深くもぐりこみ、いまだに大地を上へ上へと押しつづけているのです。ご覧下さい、大地のダイナミズムは世界一高い山エヴェレストを作り上げ、いまだに成長を続けています。地球儀をさわってみてください。他の国々とはなんだか違うふくらみが右から左上に向かって流れていますね。そこがヒマラヤ山脈の麓にあるネパールです。すごいですね。傷口を縫ったようなボコボコ。確かに大地が盛り上がった証拠です。土中から大きなアンモナイトや三葉虫の化石たくさん発見され、ネパールが大昔海だったことを証明しています。これらはネパールの特産品?として観光地で売られています。また砂漠となったチベットから岩塩を運ぶキャラバンが、ネパールを越えインドまで往来し、ネパールは古くから通商の国として存在してきました。ネパールの地形は、大地がまだ生きているのを物語っています。どすん、と陥没した深い谷から流れ出た水は、地中をくぐり、一気に滝となって地面に噴出し、最後は大河ガンジスとなってベンガル湾へ流れていきます。また中国(雲南省)を抜けてインドシナ半島を巡りメコン河となり、南シナ海へも流れていると言われています。
ネパールって面白い A 植物・動物編 寒帯から熱帯まで
ネパールは小さな内陸の国です。北部はヒマラヤ大山脈が連なり、複雑な山岳地形を形成しています。インドに国境を接する地帯はタライ平原と呼ばれ、ほとんど傾斜のない平坦な地です。カトマンドゥ盆地はその間の丘陵地帯にあります。雪こそ降りませんが高い山が多く、入り組んだ土地にだんだん畑を作ってたくさんの人が住んでいます。ネパールは熱帯、亜熱帯、温帯、亜寒帯、寒帯のすべての地域をもっているので、植物の種類は豊富です。南には沙羅双樹(サラソウジュ)が森林を作り、農家にはパパイヤやバナナが植えられています。中間の山岳地帯にはクスノキ、モクレンが見られます。大変不思議なのですが、海抜2500メートルの地域にもサクラが咲きます。ネパールは奄美大島と同じ緯度にあります。いくら高度が高くても周りを包む空気は何となく暖かいのです。しかし、それ以上高くなるとさすがにバナナは育ちません。海抜3000メートルを越えると、針葉樹が生い茂り、ネパールの国花赤いシャクナゲが咲き、雪をかぶった山々に映えます。動物の種類も大変多く、南はインドサイ、ベンガルタイガー、インドゾウが生息し、地には猛毒をもつコブラが這っています。寒地に移ると動物の容姿ががらりと変わります。動物の体毛が毛深くなり、爬虫類は見られません。珍獣の雪ヒョウ、オオヤマネコ、ジャコウジカが生息しています。隊商の大切なトラックであるヤク(大型ヒマラヤ牛)が活躍しているのも寒地です。また、ネパールはバードウォッチャーの天国、鳥類が多いことも有名で、ネパールの鳥は800種類以上といわれています。鳥のささやきを聞きに、ぜひネパールに来てください。
ネパールって面白い B 民族編 ネパールは多民族国家です
シェルパってなに? シェルパはネパールや東北インドに住んでいる民族の名前です。
へー、登山のポーターのことだと思っていた人、たくさんいたと思います。@の岩塩を運ぶ仕事をしたり、登山家のパートナーとして有名になりました。世界の最高峰、エヴェレストに登ったのもシェルパ族出身のテンジル・ノルゲイです。地続きだから民族も言葉もチベット人とうりふたつな人々。また、カトマンドゥ盆地に残る中世の建築様式をネワール文化と呼びますが、ネワールも民族の名前です。ネパール語でこうした民族を「ジャート」と呼び、カーストともいえますが、だいたい「生れが同じ人々の集団」ととらえるのがよいでしょう。このジャートはネパールに36以上あるそうです。大別すると鼻がツンと尖ったアーリア系とぺちゃっとしたモンゴロイド系に分かれます。民族が異なれば話す言葉も違い、信じている神様も様々です。生活習慣、お祭の仕方もちがいます。でも宗教が原因で諍いを起したり、民族の優越を競って大きなけんかをすることもありません。みなそれぞれの伝統文化を守り、かつ押し付けることもなく、平和に共存している姿は、世界の無形文化財といえましょう。