――――― NBSAネット・ニュース 2005年11月号 ―――――
ネパールの視覚障害者を支える会
ネパールの視覚障害者を支える会(NBSA)の会員 支援者の皆様
今月も大変画期的なニュースをお届けします
● ネパールの目の不自由な人々2000人に 白い杖の配布開始
会報誌でお知らせいたしましたが、ネパールの目の不自由な人々2000人に白杖を送ろうという巨大なプロジェクトが1年という歳月を得て ついに実現しました
これもまた3国間にわたる国際協力的な援助です 鹿児島北ロータリークラブを主軸に 台北ピース・ロータリークラブ 地元カトマンドゥのパシュパティ・ロータリークラブ3団体が一体となって 11月15日にカトマンドゥ市内で盛大な贈呈式を行ってくださいました 外国からの使節団26名 に加え 地元のロータリアンやNBSAが招待した視覚障がい者を入れると 推定120名の方々がこの記念すべき式典に参加したことになります
会場には重いこん棒や 竹の杖を持った人 歩行訓練を受けながらも白杖を手にした事のなかった小中学生が盲学校から詰めかけ うれしそうに白杖を受取りました 先月号の点字印刷PCトレーニング同様 国際色が非常に豊かな奉仕活動で 途上国支援の国際協力体勢がまたひとつ強化されたようです 今回の国際ロータリー合弁支援の機軸となった 鹿児島北ロータリークラブの会長 平正暢氏は挨拶の中で「ネパールの視覚に障がいをお持ちの一人一人にとって、本日の白い杖が十分な本数ではありませんが これからの日常生活の励みや力となり あなた方の自立の手助けになることを心から願っています」という心温まる発言をされ 一同大変感動しました。
また NBSA会長を含む鹿児島北ロータリークラブの使節団は 白杖製造工場の見学やネパールの視覚障がい者との交流も行い 現地のNBSA活動もご理解いただきました
この場を借りまして 昨年より白杖贈呈のすべてをコーディネートしてくださった 鹿児島北ロータリークラブ元会長の升金勲氏にも厚く御礼申し上げます
私たちNBSAは、今後ますます「白い杖は視覚障がい者の自由と 自立を促します」というスローガンを高く掲げて 活動をしていきます
尚 この白い杖配布プロジェクトは カトマンドゥの贈呈式場で100本配布された後 半年内に残りの1900本を 白杖の入手が難しい地方を優先的に配送する計画です
使節団の皆様、遠路はるばるご苦労様でした 熱く御礼申し上げます
● すばらしかったNBSAスタディーツアー
(2005年11月1日から11月9日)
何がすばらしかったかと言うと天気です 左を向いても右を向いてもアンナプルナ連峰が見えました 山の天気は変わりやすいというものの トレッキングの3日間は例外中の例外だったようです
また恒例になりましたネパールの視覚障がい青年が参加する友交(ゆうこう)トレッキングも 大変印象的だったようです これまで日本の名山のいくつか登ったが 障がいのある人々との山登りは初めて 人は条件さえ整えば どんな障がいがあっても様々なことにチャレンジできるものだなぁ と誰もが感激し 何よりも視覚障がいの青年たち自身が 自分の可能性と自信を認識したようでした 夕食後は地元の人との歌合戦が行われ 日本とネパールの参加者全員が踊り狂った宴となりました NBSAのスタディーツァーは施設の見学のみならず ネパールの視覚障がい者が参加するトレッキングや 庶民の生活を垣間見る朝市の見学など ネパールを知ってもらうひとつのカルチャーツァーでもあります ぜひご参加ください 次回は2006年3月を予定しています ツァーに関するご質問は随時承っています
●事務所移転のお知らせ:NBSAカトマンドゥ事務所が11月1日に移転しました
場所はカトマンドゥ市のマハラジガンジ地区です これまでのサマクシ事務所を訪問された方には名残惜しいでしょうが 今度は専用の録音室があります ネパールにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください 尚NBSAカトマンドゥ支部の私書箱(P.O.Box:8974 PCN-111 Kathmandu, Nepal)は変りません。
Telephone: 977-1-
4425709
Address: "Sai Chhaya", Ward # 3, Maharajgunj,
編集と文責 渥美よりこ カトマンドゥ在住
本会の活動などを載せた NBSAホームページ:http://at.sakura.ne.jp/~ilte/nbsa/ は最新版の会報誌も掲載しています ぜひご覧ください
NBSAネット・ニュースは音声パソコン対応編集をしています