――― NBSAネットニュース 2012年3月号 ―――

ネパールの視覚障害者を支える会(NBSA)の会員 支援者の皆様 



室内温度10度が続き 寒さになれていきそうな日々が続きましたが やっと峠を越えて暖かくなってきました  

日本の雪害の様子 ネパールのメディアでも 何度も報道されたほど すごかったようですね  心よりお見舞い申しあげます  



ところで皆様バレンタインデーはどのように過ごされましたか?  日本ではチョコレートを好きな男性や社内で義理で贈るのが定着したと思っていましたが 女の子どおしでお手製のチョコレートを交換するのもはやりとか  チョコレートやケーキの品評会のような気分なのかなぁと察しますが 何となく可愛いですね



ところ変われば品変わる  ネパールではバレンタインデーはまだ新しく 若い人たちの行事のようです  好きなものを亭主に買わせるとか ちょっとリッチな夕飯を頂くなど 贅沢気分を味わいたいためにあるような感じです  ひところに比べると人々の生活が豊かになったかな? 

ネットニュース読者の方々も きっと心弾む一日を楽しんだことと察します  



このバレンタインデーも「無事」に済み ネパールでは2月20日に シバ神の降臨祭 シバラートリーが 22日はモンゴル系民族の お正月(日本では旧正月)が祝われました  本当に毎年同じ事を書いているのですが この祝日は春を呼ぶもの  本当によく当たります  一気に寒さが遠のいて 春の訪れを感じました  日本の読者の皆さん 春までもうちょっと カゼなどひかないようて頑張ってください   



現地活動報告 

定例活動 

@オーディオライブラリー

現在 大学レベルの教科書の音訳2冊作成中です  ともに進学や就職に役立つもので 一般向けではありません  私たちは大勢の方々にNBSAのオーディオライブラリーを利用してもらいたいのですが 難しい辞書のように分厚い本を無断で持ち込まれ 返すわけにもいかないので作成を開始しました  1週間に3回教科書だけを読む朗読者を配置しましたが 完成には数ヶ月を要することになりそうです  同時並行的に一般的な小説も手がけています  



A点字情報誌タッチ

タッチ第29号を作成中  私たちはカトマンドゥ盆地内の団体と大学 そして地方の盲人協会や高等学校にタッチを無料で配布していますが 配達されない場合が多く1年間に一度しか到着しなかった などがっかりするような話をよく聞きます  そこで地方の盲人協会にヒアリング調査を実施しました  カトマンドゥ周辺の県の盲人協会と学校には届くことがわかりました  しかし南西部にはまったく届かなかったケースが多々あり がっかりさせられました

カトマンドゥの中央郵便局から地方へ配送している事実は突きとめましが 地方の郵便局に到着してからが問題なようです  私たちは点字情報誌を入れる特別サイズの封筒に 視覚障がい者が読む点字刊行物はすべて無償で配達する旨書いて発送しています  それでも届かないのですねー  本当に困ったものです  



その他の活動

2月18日から21日  ネパール中部の都市 チトワンで開催された全国障がい者連盟の総会に参加  NBSAはネパールの全国障がい者連盟に加盟しています  2012年は連盟の役員交代と組織再編成をする年で 特に新会長のポストを巡り かなりもめて 会議の日程を大幅にオーバーしました  今期は肢体不自由の男性が会長に選任されました  今後障がい者の教育や就労 そして生活全般の向上がなされるよう 祈るばかりです  



NBSAからの参加者は以下3名 皆かなり疲れたようです  

会長 ビソ アディカリ(現地会長)

役員 プララダ タパ

役員 ヤダブ ダハール(手話通訳兼)



ネパール関連ニュース

ネットニュース2月号で 日本で殺害されたネパール料理店の店主ダマラさんの記事を載せたところ その死を悼み様々なネットニュースの読者からメールを頂きました  「あまりに残酷」「同じ日本人として恥ずかしい」「日本人の民度が低下している」などのコメントもありました  あらためてダマラさんのご冥福をお祈りいたします  



無抵抗のネパール人を執拗に暴行 殺人罪適用

読売新聞 2月7日配信

大阪市阿倍野区の路上で ネパール人の飲食店経営 ビシュヌ プラサド ダマラさん(42)が暴行されて死亡した事件で 大阪地検は6日 彫り師白石大樹(21) 無職白石美代子(22)両容疑者を殺人罪で起訴した  

無抵抗のダマラさんの頭や顔を執拗に殴る蹴るなどした暴行の客観的状況から 地検は殺意があったと判断したとみられる  

起訴状では 両容疑者は建築工伊江弘昌容疑者(21) 殺人容疑で逮捕と共謀  1月16日午前4時20分頃 同区の路上で通りすがりのダマラさんら3人に言いがかりをつけ 逃げるダマラさんを引き倒し 頭や顔を多数回殴る蹴るなどした上 自転車を投げつけるなどの暴行を約10分間にわたって加え 外傷性急性脳腫脹で死亡させ殺害したとされる  

大阪府警は先月 両容疑者ら4人を逮捕。両容疑者と伊江容疑者は府警の調べに暴行を認めたが 殺意は否認していた。地検は両容疑者の認否を明らかにしていないが 現場の防犯カメラが約1分半の間に約40回もダマラさんを暴行する姿をとらえており 11日に勾留期限を迎える伊江容疑者との共謀で起訴した



殺害されたネパール人遺族に弔慰金や手紙が

読売新聞 2月16日配信

大阪市阿倍野区の路上で、飲食店経営のネパール人 ビシュヌ プラサド ダマラさん(42)が日本人の若者グループに殺害された事件から2月16日で1か月たつ

事件に心を痛めた人たちから 遺族に弔慰金や手紙を送る動きが広がり 25日には冥福を祈る僧侶たちが同市中央区の法善寺で法要を営むという  いずれも 理不尽な暴力に最後まで無抵抗を貫いたダマラさんに「日本人として申し訳ない」という気持ちからだ  
事件現場となった阿倍野区松崎町の地元町会(谷川吉史会長)が 遺族に弔慰金を渡すために住民らから寄付を募り始めたところ 区域外の市民や企業を含め 15日までに68件 計約50万円が弔慰金として寄せられた  

読売新聞にも「遺族に伝えて」と 読者から様々な声が寄せられた  

(言葉も無く 涙しました  日本人の1人として犯人を許せません〉

手紙に憤りをつづった兵庫県西宮市の女性は ダマラさんや遺族に「本当にごめんなさい」と 何度も謝罪の言葉を重ねていた  

ダマラさんは 日本社会の外国人への偏見を感じ 「言いがかりをつけられても 日本人には手を出してはいけない」と 口にしていた  

大阪市の主婦(48)は 〈どうか日本を嫌いにならないでほしい〉とメールにつづり 同市天王寺区にある ダマラさんの店の前に花を供えに行ったという



「韓国 ありがとう」海抜1800メートルのネパールの村で水道施設が設置

中央日報日本語版 2月15日配信

ラス ジェボミュラ ありがとう 赤十字

ヒマラヤ山脈がすぐそこまで迫っているネパール ナグレバレ地域のタマン族の住民が7日 韓国からの訪問客を歓迎した  タマン族は1950年に中国のチベット侵攻を避けてヒマラヤ山脈を越えてネパールの首都 カトマンズの北部から35キロメートルほど離れたナグレバレに住み着いた  海抜1800メートルの山のふもとに定着したタマン族は 約60年間 近隣の村との交流もなく孤立した状態だった  

韓国とドイツの赤十字はネパール赤十字とともに この村で2009年始めから「飲み水 衛生および栄養プログラム」を始めた  赤十字は過去3年間 61の水道施設を設置し 飲み水を得るために1時間ほど歩かなければならない不便さを解消させた  村の住民たちは 貴重な水道施設を子供たちが壊さないようにと鉄網を巻きつけた  水道の付近で会ったスナタ タマンさん(44女性)は「きれいな水とトイレが設置され 近いところで水を思うように使えて本当にうれしく 感謝している」と言いながら明るい笑顔を見せた  つい3年前までは やまのふもとの閑散としたところを共同トイレにして用を足していた  雨が降れば人糞があふれ出し 水が汚染されて伝染病もよく発生した  今は家ごとにトイレが設置され 水因性疾病が激減し 住民の健康状態も良くなった  

また キッチンガーデンという栄養プログラムを行い 食べ物に関する問題も解決した  赤十字は地域の土壌性質に合わせて種を配って栽培法も指導している  コメやマメを主食としている住民が 庭の畑でさまざまな種類の野菜類を育てるようになって食卓が豊かになった  この村を含めた2地域に 大韓赤十字の支援金2500万ウォン(約174万円)がそれぞれ3年間支援されている  大韓赤十字は基金を助成して 今年3月から2カ所の村を追加で支援する予定だ  


ネパール人2人に無罪 集団暴行「証言信用できず」福岡地裁

時事通信2月13日 配信

知人の少女に性的暴行を加えたとして 集団ごうかん罪に問われたネパール国籍の23歳と28歳の男性被告について 福岡地裁は13日 「少女の証言は不自然で信用できない」などと述べ 無罪(いずれも求刑懲役6年)を言い渡した  
両被告は昨年2月28日夜 福岡市内の公園で当時16歳だった少女を集団で暴行したとして起訴された  公判では「少女の承諾があった」と無罪を主張していた



ネパールめぐり中印 綱引き 経済 技術支援で影響力

フジサンケイ ビジネスアイ 2月2日()8時15分配信

ネパールで中国とインドが活発な経済活動を繰り広げている ネパールは中印間に位置するため 両国はともに経済 技術支援や投資などで影響力を高めたい思惑がある  
日本の外務省のデータによると ネパールは2010年の国内総生産(GDP)が約158億6600万ドル(約1兆2100億円) 1人当たりGDPは約562ドルだった 貧困削減と産業近代化に取り組む後発発展途上国の同国にとっても 両国からの支援や投資は国の発展に欠かせない  

タイムズ オブ インディアなどによると ネパールとインドは昨年10月 投資協定に署名した  駐ネパール インド大使が水力発電分野に今後5年で150億ドルの投資もあり得ると述べるなど インドからの積極的な働きかけが続いている  

これに対して中国も今年1月 温家宝首相がネパールを訪れて道路などインフラ建設を含めた総額115億3000万ネパールルピー(約110億円)の経済 技術支援を約束した  両国は投資協定の締結を急ぐことでも合意  今後は中国企業からの投資も増加するとみられており ネパールをめぐる中印の綱引きはしばらく続きそうだ 



東電社員殺害 高検が未実施全試料のDNA鑑定を検討

2月7日 毎日新聞配信

東京電力女性社員殺害事件(97年)で無期懲役が確定したネパール国籍のゴビンダ プラサド マイナリ受刑者(45)の再審請求審で 東京高検が昨年9月に弁護団に開示した被害者の体の付着物など計42点の試料のうちDNA型鑑定を実施していない27点について独自に鑑定を行う方向で検討していることがわかった  既に鑑定を終えた15点からは受刑者と特定できる型が検出されず 検察内に27点についても鑑定の必要があるとの声が強まっているとみられる  

鑑定済みの15点は被害者の胸や下半身 下着などの付着物  東京高裁が実施を決め 委託を受けた東京高検が専門家に依頼した  いずれの試料からも受刑者と特定できる型は検出されなかったが 胸の付着物などからは 被害者の体内に体液を残した「第三者」と同じ型を検出  事件現場のアパートに落ちていた体毛の一部とも一致したことから 弁護団は「被害者と最後に接触したのは受刑者ではなく 「第三者だ」と主張し 早期の再審開始を求めている  

関係者によると 高裁は1月24日の高検 弁護団との3者協議で27点について 現時点では鑑定は不要 との姿勢を示していた 



難民認定申請 最多1867人 前年の1.6倍

読売新聞 2月24日 配信

法務省は24日 2011年の難民認定申請数と認定状況を発表した。

 申請数は前年比約1.6倍の1867人で08年以来3年ぶりに増加し 難民認定制度が始まった1982年以降 最も多かった  異議申し立て数も1719人で前年比約2倍となり 過去最多だった  同省は全体の約3割が 過去に申請を行ったことがあるなど 複数回申請する人が増えたためなどとしている  

難民と認定されたのは前年比18人減の21人  難民とは認定されなかったが 人道上の理由で在留を特別に認めたのは前年比115人減の248人だった  

申請者が最も多かったのはミャンマーの491人(前年比149人増)で ネパール251人(同142人増) トルコ234人(同108人増)と続き 計57か国に及んだ   

ネパールのニュース

毎度お馴染み 電力不足の話題ですが1日14時間停電が 先日より1日12時間に緩和されました  一般の家庭などは電気釜でご飯が炊けて 夕食時にテレビが見れれば申し分ないようですが  パソコンも普及してきたので企業のみならず 一般市民からも激しく抗議  ネパール電力省は何時からどの地域で計画停電が実施されるのか 携帯電話で情報をキャッチできるサービスを設けました  多くの人が毎日この情報を頼りにしているので 携帯電話会社は儲かるでしょうねー  

メニュー画面  Message index 地域番号 ネパールにいらしたらぜひ試してください  



ガソリン不足はかなり改善された模様  先月のように ガソリンの供給を待って24時間長蛇の列を作ることはなくなったが  1月2月はタクシードライバー等がガソリンスタンドや街頭で 頻繁に衝突し負傷者が出た  



プロパンガスの不足は依然としてして改善されず 私自身毎朝ガス屋の前でガスボンベの到着を待っている ガスの車が到着するといっせいにガスの奪い合いになる  ガス屋は 順番リストを作成し始めたが ここの社会はなんと言っても強いもの勝ち  ツテのない人々はあっさりはじかれてしまう  本当に困ったものです  このようなガス争奪戦を市民が行っている間に 恐ろしいことが起こりました  プロパンガス駆動の8人乗り小型車 テンプーが大爆発 3名の労働者が命を落としました  プロパンガスのボンベがそうとう老朽化していたのが原因  カトマンドゥ在住の方は プロパンガスを購入するさい ボンベが新しいものを選ぶようお勧めします  

まいどおなじみ 世界一背が低い男性 56センチ ギネスが測定へネパールで世界一背が低いと主張する72歳の男性が現れ ギネス世界記録の関係者が測定のため ネパールに向かうことになった  この男性はチャンドラ バハドゥル ダンギさんで 身長は56センチ 体重12キロだという  

ネパール国営テレビは ダンギさんが報道陣の前で公園のベンチから飛び降りて歩く様子を放映した  これに関してギネス世界記録の編集者は 正式測定のために数週間のうちにダンギさんが住むネパール南西部のインドとの国境地帯の村を訪る予定  家族によると ダンギさんは極めて健康で 薬を飲んだり医者にかかったりしたことがないという  
ちなみに現在 最も背が低い男性として認定されているのはフィリピン人のジュンレイ バラウィンさんで 59・93センチ  ダンギさんは主張が正しいとすればバラウィンさんより約4センチも背が低く ネパール南部では既に有名人になっている 



民主の日はもう祝わない

従来2月19日は祭日 民主の日で休みの日だった  この祝日の由来は 90年代に民衆が国王に開かれた政治を求める運動が激化し 多数の民衆が犠牲になった日でした  「もう我われは民主主義を勝ち取った ただでさえ国民の祝日が多いネパールだから 今後はできるだけ祝祭日を減らして行こうではないか」 とバタライ首相自身が提言したのがきっかけで カレンダーには赤丸がついているのに 多数の公務員などが職場に行った  無論労働拒否した労働者もいたが 従来のネパールのようにのんべんだらりと仕事をする姿勢にカツを入れた感じがよい  驚くべき変化  もっとも翌日はヒンズー教徒の大事なシバラートリ(シバ神の降臨祭)があり 翌日はその

後片付け等で次の日も休みをとる習慣がある  さらに翌々日は日本の旧正月のようなロサールと休日が続いた  首相のカツはあまり効果がなかったかも知れませんね  



ネパール史上最大の汚職事件 

6年前スーダンに派遣されていたネパールの国連ミッション PKO平和国際平和維持軍の元ネパール人警官が 装甲車を購入した際 8台の装甲車をなど4億4500万ルピー(約4億4000万円)相当の装備をイギリスのアシュアード リスク社から詐取されたとされていた その際の汚職が昨年発覚し ネパール人警官が 2月18日判決が下された  汚職に関与していたネパールの警官3人は有罪 罰金は総額2億円以上とのこと  



ネパールの女性 魔女の呪い理由に親族に焼き殺される

大変にショックな事件 2月18日ネパール中部で40才の女性が親族らから暴行を受けた末に焼き殺された  地元警察によれば、親族らは女性が魔女だと信じ込んでいたという  現場は首都カトマンズの南西約80キロの町  女性は祈とう師から 親族の1人を病気にする呪いをかけたと非難されていた  これを信じた親族らが同日朝 牛小屋の掃除を終えたばかりの女性を襲い 棒や石で打った後 灯油をかけて火を放った  女性には2人子供がいて このうち9歳の娘が一部始終を目撃したという  警察は 祈とう師 人と女性5人 8歳の少年を含め 殺害に関与したとみられる10人を拘束した  警察によると全員が犯行を認め 殺人罪に問われている  
近所の住民らは警察に 襲撃に気付いた時はすでに遅かったと話した  

バッタライ首相は国民に、民間信仰に惑わされることのないよう呼び掛けた  政府は女性の子どもたちに 100万ルピー(約100万円)を支給すると発表した  



NTC ネパール コミュニケーション社は 人の密集している地域に発生する携帯電話の電波障害を解消するため カトマンドゥ市内に移動式のテレビ塔のようなBTSタワー車を配備した  メカに弱いのでその仕組みはわからないが 少しでも電波障害が解消されるよう祈りたい  



ネパールの詩

遠い声  ドルガ ラール シュレスタ選詩集  翻訳 藤井正子氏

@恋人

   「どうしてこんなに朝早く来て

      
流れにランプを浮かべるのかね」

      
少女の無邪気な答えはこうだ

      
「悲しい方に手紙を送っているの」



      
「それでは返事は来るのかい」

      
「カラスが持ってきてくれるのよ

      
うちのテラスの手すりの上を

      
ぴょんぴょん飛びはねながらね」



      
もう一度 私は訊ねた

      
「その人は君を訪ねて来てくれるの」

      
「ええ ときどき夢の中でね       私がぐっすり眠っている時」



      
罪のない少女の話を聞きながら

      
私は心の喜びに満たされた

      
そして こう言った

      
「疑うことを知らぬお前さんは  神様たちより幸せだよ」



      
1993



A風ぐるま

      
死んだその時ばかりは 人々をして泣かせる

      
命というのは一体何だ

      
死後もなお人の心に生きているのは

      
ほんの短い間だけ

      
大体が そんなものだ



会葬者の嘆きが終われば

彼らはたちまち家へと帰り

立ち上る煙が空へと消えてゆくように

亡き人の記憶も 儚く薄れてゆく  



私にとってっはどうでもいいことだが

不朽の名声とは何を意味してるのだろう

私は もし何かであるならば

風の中でくるくる回る 

あの風ぐるまだ



1994



B命とは

      
それは両手にあふれる確かなもの

      
見ている者は それを花のようだという

      
葬儀の花輪をつくる者は

      
「赤々とした残り火」だと言い

      
ため息をつく



      
傍観者たちは

      
それを美しいと言ったが

      
その他の者は

      
冷たい死の抱擁にそれを委ね

      
さっさとどこかへ立ち去った



      
ああ 本当のところ命とは何なのか

      
それを見つめる正しい視点は?

      
人々はいつ それを持ち上げるのだろう

      
エッラーの盃のように



      
(註釈:エッラーとはネワール人の家庭でつくる自家製の強い酒)



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NBSAネットニュース 編集と文責 渥美よりこ カトマンドゥ在住

2012年3月1日

NBSA: http://nbsa.sakura.ne.jp/



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