――― NBSAネットニュース 2013年3月号 ―――
あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ桃の花
早いものでもう3月になってしまいました まだ肌寒さは残りますが なぜかうきうきする季節が到来 皆様はいかがお過ごしでしょうか すでに花粉症に悩まされている方も大勢いらっしゃると思いますが 一時ネパール視覚障がい者を支える会のネットニュースをご覧になって 青く澄み渡るヒマラヤ山脈の麓に住む 元気ではつらつとしたネパールの若人の姿を思い浮かべてください そしてダンスは不得手ですが 歌唱力抜群な人が多いネパール障がい者の歌に耳を傾けてください
さて カトマンドゥは舗装道路が少ないせいか 花粉症にかかることがないのですが 街路樹が落葉します 温度差ではなく地中のお水が減ってバラバラと葉っぱが舞い降りてきます この時期に行われるホットなヒンズー教の行事が シバラートリ 1年に一度 シバ神が地上に降りてきます ことしも降りて来てくれました そして暑い季節が始まります
●2013年2月の現地活動報告
■定例活動
@ オーディオライブラリ事業
成人及び大学生向け教科書の音訳をしました
ちなみに音訳とは ペンや印刷された文字を声を出して読み 音声化することを言います
ネパールには自動音声化するような機械がありません そこで1冊1冊まじめなボランティアさんが読んで コンピューターにダウンロードします
A点字情報誌タッチ
ネパール唯一の点字情報誌 タッチの作成 やや年配の方々に喜ばれています やっぱり自分の指で 一文字一文字読んだほうが 理解しやすいし すんなり頭に入っていくのがいいね と言ってくださいます 現在タッチ35号の製作中
★おしらせ 事務所の開館日が変わりました
今年も電力が不足で作業が難しくなり 1月から週2回 水曜日と土曜日開館しています 深刻な水不足も懸念され ボランティアやスタッフへのお茶も倹約が必要になりました もしかしたら4月頃には事務所の開館が さらに短縮される可能性があります 見学を希望される方は事前にお電話ください
ビソ アディカリ 98510−42460 カトマンドゥ(日本語OK)
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計画停電情報
2月27日現在の停電時間は1日12時間です 今後停電時間が1日16時間になる と言ううわさもあります
困りましたね 仕事に支障が出ています
●ネパールのニュース
■とてもショッキングな話 チベット僧侶 カトマンドゥで焼身自殺
チベットの正月2月3日に チベット独立を目指す若いチベット僧が 迫害された仏教難民が多く住むボーダナート寺院で自殺した おりしもその日はチベット独立宣言100周年に当たる日だった
「ダライ ラマ法王に長寿を!」「宗教の自由を」と叫んだ と目撃者は言う この僧は21才だったそうだ
■ネパールの有名なポップシンガー スガム ポカレルが逮捕された 警官が言うには スガムはドラックの常習犯であったことは確かだが それが どのようなドラックの種類のドラックであったのか判明できず 最終的に彼を釈放した
■タプレジュング大火災
幸い死亡者はでなかったが 家屋10軒が倒壊され 多くの死傷者をだした 貧しい村で 復旧に時間がかかりそうだ
■いずこへ進むマオイスト派
2月に非公式開かれたマオイスト派の党大会が ヘタウダで開催され 再びプラチャンダ(プスパ カマル ダハール 元ネパール首相)が党首に選任された さらに 現職のネパールの首相のバブラム バッタライが副議長に選ばれた
これだけなら別に珍しいニュースでないのだが 武装蜂起 人民戦争の放棄宣言したのは大ニュース 恒久的平和を祈りたい いずれにしろ マオ派の上級幹部連中は 村の村長さんなどに納まるかもしれない ヤング層(YCL)の多くはすでに軍隊に就職できた 一番大変なのは このネットニュースの読者と同じような中高年 思わずため息がでます
●ネパール関連ニュース 日本とネパール
■あれから1年 ネパール人のビシュヌ プラサド ダマラ氏が殺害された事件 覚えていますか
日本に在住し 2児の父であった ネパール人のビシュヌさん(当時42歳)が殺害されて1年が過ぎ裁判が始まった
残された遺族のことを思うと これ以上 当時の様子など 再現するのはむごいのですが 正当な裁きだけは行っていくべきだと思います
大阪市阿倍野区で昨年1月 飲食店経営のビシュヌ・プラサド・ダマラさん 当時42才 が殺害された事件で 殺人罪などに問われた白石大樹(22)と知人の白石美代子(23)の両被告に対する裁判員裁判が20日から大阪地裁(長井秀典裁判長)で始まった 被告側は殺意を否定し「当日はかなり酒を飲んでいた」などと主張 ただ 暴行をとらえた防犯カメラの映像はむごたらしく 「真実を知りたい」と法廷に足を運んだダマラさんの妻は厳しい表情を浮かべた
■もっと知ろうよ ネパールの竜
今日本で一番有名なネパール人って誰かな たぶんモハン ドラゴンさんだと思います キックボクシングのボクサーで 今日本で一番面白い試合を見せる男だそうです 2000年に来日し 当然のように日本が大好き 自称ネパール サムライ かれはカトマンドゥのとなり街 ラリトプルの出身 一風変わったサムライで 好きな食べ物は海で遊んだ後のかっぱ寿司 それとポンジュース こう見えてもMAキックボクシング連盟第7 スーパーライト級王者 かっこいいね−
★さて 彼のプロフィールです
名前 モハン ドラゴン (本名不明)
所属チーム 土塊村上塾 MAキックボクシング連盟
生年月日 1977-03-08生まれ
身長と体重 170cm 65kg ちなみにA型 星座不明
活動の拠点は東京です
。
●ネパールの詩
■遠い声 ドルガ ラール シュレスタ選詩集 翻訳 藤井正子氏
思い出
あなたを思い出す
あなたの家に通じる あの 小径を思い出す
広い中庭に沿った 赤いレンガのあの径を
左の角のあなたの家
彫刻された張り出し窓
窓の片側には 古いランプが吊り下げられていた
そして さらに思い出す
まるで昨日のことのように
夕方になると あの窓から身を乗り出して
あなたがランプを灯すのを
そんな甘い追憶は
地平線にふと現れる太陽を思い起こさせ
花の蕾をそっとくすぐる ひそかな風を思わせる
ある出来事が
本当にささやかなことだが
いつまでも新しいままで 私の心に留まっている
ゆっくりと だがとても細く粉を挽く
神の粉挽器にかけられることもなく
あの日 まさにあの庭で
私の手のひらに顎をうずめ 井戸のそばに座っていた
たぶん朝からずうっと 日暮れまで
突然 微かな気配にハッとして
夢想は散りじりに吹き飛んだ
あなたの家のあの窓から
白い紙切れが ひらひらと目の前に落ちてきたのだ
そこに書かれていたのはたったの一行
「ごきげん いかが?」 それだけだった
それは簡潔だが 意味ありげで
私は どう答えていいかわからなかった
あれからは
どの格子窓を見ても あの時の中庭を思い出す
あなたの瞳がそこからのぞき
そっと訊ねる
「ごきげん いかが?」
1999
NBSAネットニュース 編集と文責 渥美よりこ
2013年3月1日
住所:千葉県柏市 松葉町 6−8−1 (電)04−7136−0505
(ポコアポコ気付:ネパールの視覚障害者を支える会)
ホームページ http://NBSA.sakura.ne.jp/
本会の活動や最新版の会報誌を更新しています ぜひご覧ください
NBSAネットニュースは音声パソコン対応編集をしていますが お聴き苦しい点がありましたら yorikonepal@hotmail.com へご連絡ください
NBSAネットニュースは会員以外の様々な方にも流しています 受信をお望みでない方は ご面倒でもご連絡ください
ネパールの視覚障がい者障害者を支える会
(Nepal Blind
Support Association NBSA)設立2002年3月1日
当会は皆様のご支援を頂いて 設立13年を迎えました
主な事業は様々な本や教科書を音声化し 視覚障がい者の娯楽や勉強に役立て 将来の自立に向けたサポートを行っています 現在ネパールには視力に障がいのある小学校教員が400名ほどいて 皆自活の道を歩んでいます 中にはNBSAの奨学金で大学を卒業した人もいます 今後とも皆様のご支援賜りますよう お願いいたします
一般会費 一ヶ月500円 年間6000円
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