――― NBSAネットニュース 2013年4月号 ―――

 

四月になると思い浮かべるのは 初めて学校に通う新入生達の姿  もういにしえの昔になってしまいましたが 私も心が躍りそしてまた一抹の不安が心をよぎったものです  

この時期ネパールの人たちはとても面白いお祭りをします  インドが本場でネパールでは南部の人たちが盛大に祝います  この祭りの以来はよく知りません  なぜか真っ赤な粉や水をお互いにかけあうのです  私にとっては恐怖のホーリー  

何度か同じタイトルで ネパールやインドで盛んに行われる この行事を紹介して来ました  いずれにしろ水が不足する時期  なにがなんでも楽しいことが優先するお国柄のようです  今年は盛大に水をかけられずにすみました  日本でもこのようなお祭りがあるのでしょうか?  ご存知の方は教えてください

 

2013年3月の現地活動報告 
定例活動

@ オーディオライブラリ事業 

今月も成人及び大学生向け教科書の音訳をしました  むろん同時に小説の編集も行っていますが このところ小説より教科書の音声約のほうが多いようです  小説離れは全世界的なようで ネパールも同じような傾向が見られます  私の個人的意見だと暇なときぐらい小説やエッセイなど じっくり味わってもらいたいのですが やはり情報の収集のほうが 大切と考える人のほうが多いようです  

 

ちなみに音訳とは ペンや印刷された文字を声に出して読み 音声化することを言います

ネパールには自動音声化するような機械がありません  そこで1冊1冊まじめなボランティアさんが読んで コンピュータにダウンロードします  

 

A点字情報誌タッチ 

ネパール唯一の点字情報誌 タッチ30号の作成

こちらもやや不調です  このタッチの内容は 視覚障がい者のムーブメント に加えて実証的な内容 政府機関のお知らせが中心です  こちらもやはり年配の方々が読んでくださいますが 若い人々にはちょっとマンネリ 退屈と非難を受けることがあります  内容をもっと垢抜けたものにしたいものです

 

 

 

    計画停電 週70時間ネパール電力公社の発表による

私たちの仕事に大いに影響されそうです  困りました

 

    石油業協会 ガソリンスタンド閉鎖

ガソリン協会のストに加え輸入元への未払いが原因

 

水のほうもまったく期待できないようで  例年通り確実に不足気味 で飲料水にも困る模様  ちょっと先になりますが田植えが無事に行えるか心配です  

 

プロパンガスについては 暖かくなり煮炊きがスムーズになったため 在庫に余裕ができたためか 入手は難しくないようです。

 

    教育ストライキ 全国750万の学生に影響

ネパールの私立教育協会主催のゼネストが 3月初旬に決行された  このため 私立と公立学校に所属する750万人の学生が教育ストライキの影響を受けた  

マオイストのバイディア派がスクールに放火したり 寄付を強要したことへの抗議行動の一環らしい  

 

どう動くネパールの政治

新選挙管理内閣が合意 

昨年5月27日に制憲議会が解散しバッタライ内閣(マオ派)が続いていたが この間主要4党である マオイスト派(ダカール バッタライ派) 共産党 コングレス党 UDMFは最終的にキル ラジ レグミ最高裁長官をバッタライ内閣 に代わって選挙管理内閣の首相とすることで同意した  制憲議会選挙は 6月21日までの行われることになる  バタライ氏は大胆な道路拡張工事を断行し カトマンドゥ市民の脚光を浴びたが それ以上の貢献がなされなかったとカトマンドゥ以外では あまり評価がよくなかったようだ

分裂なるか マオイストのバイデイア派

制憲議会選挙の為の管理内閣がバイデイア派を除いた主要4党で合意されたことを受けて この合意が第3国の影響を受けて成立した陰謀であるとして今後も街頭での抗議行動を強めるとしている  

一度訪ねてみたい航空博物館
カトマンズ国際空港には過去事業の失敗から倒産した航空会社の航空機が数多く残されている とのこと  ネパールの航空局ではこれらの機材を展示する博物館を造る計画である  展示される航空機はドルニエ フォッカー アブロY12およびヘリコプターなどだそうです  


とても肝心なことです カトマンズ国際空港のレーダーシステムの改良

カトマンドゥの国際空港の管制システムは老朽化しており 30社を超える航空会社の参入による離着陸の大幅な増加の管制が難しくなってきている  現在使われているシステムは1998年日本政府の無償資金協力によるもの  航空局の発表によると この度日本政府は現在のシステムを新レーダーに切り替える計画であり近々両政府で調印が行われるようで 新しいレーダーは従来の60マイルが200マイルをカバーすることになるそうです


ウッヒョー! バクタプルにヒョウが現れた
カトマンドゥ盆地で一番田舎の雰囲気のある都市 バクタプルにヒョウが現れた

場所はバクタプル市郊外のチャングナラヤンの村  2頭のヒョウが出没  それもかなり大きい  体重はなんと50〜60kgにもなり危険である  村人によればヒョウは時折あらわれるが被害は稀であり 近くの森に追い返すことが多いようだ  

いかにものどかでネパールらしく 気に入ったニュースでした  

 

    インスタントラーメン大王 チャウダリ氏 57歳

ネパールに行ったことがある人なら 一度は食べているんじゃないですか ネパールのインスタントラーメンの銘柄 ワイワイを  ネパールにおけるインスタントラーメンの創始者 ビノド チャウダリが世界の富豪ランキングに乗りました  

まさにサクセスストーリー  チャウダリ氏は一度も大学に行くことなく18歳で一族の仕事を手伝うようになり 貿易業を受け継いで世界的なコングロマリット チャウダリ グループへ成長させた  家族経営の同グループはシンガポールを拠点に不動産 金融 セメント業などを手がける他 多数の国でも様々なビジネスを展開しているそうです  時には福祉的な事業もするとか  うらやましい 一度NBSAにもカンパしてくれませんか  

 

ネパール関連ニュース  日本とネパール

命の重さ分かっていない 被害者の妻が怒り込め会見

「命を奪ったことが どれだけ重いか分かっていない」 昨年1月に殺害されたネパール人男性 ビシュヌ プラサド ダマラさん 当時42才の日本人の妻 が28日 殺人などの罪に問われた伊江弘昌被告 22歳を 懲役20年とした大阪地裁判決後に大阪市内で会見し この日で1審判決の出そろった3人に対する怒りをあらわにした  

事件が起きたのは 2人の念願だったネパール料理店を開いた直後のことだった  夫を失ったショックから眠れない日が続き 店も一時休んでいたが 「真実を知ろう」と決意し 被害者参加制度を利用してほぼすべての公判に出廷した  だが 法廷での被告らの態度に失望した  反省の言葉を口にしながらも「酒に酔っていて あまり覚えていない」と弁明するのを聞き 「なぜ こういうことをしたのか突き詰めて考えていない」と感じた  

ダマラさんの遺体の写真を直視できないという言葉にも 「自分たちの行為の結果だととらえて 直視しなければいけない  遺族は そのことを突きつけられて生活していくのだから  と怒りがこみ上げた  

再審無罪のマイナリさん「支える会」が解散

 東京電力女性社員殺害事件で再審無罪となったネパール国籍のゴビンダ プラサド

マイナリさん(46)を支援してきた「無実のゴビンダさんを支える会」が24日 東

京都内で総会を開き 目的を達成したとして解散を決めた 

あいさつに立った事務局長客の美紀子さんは 「結果に満足しているわけではない なぜ新証拠が原審で出なかったのか なぜ1審無罪が2審で覆ったのか 検察も裁検証を行っていない」と指摘  今後も同会の有志で冤罪防止のための第三者機関の設置を求める活動などを続けるとした  同会は2001年3月に結成され 昨年11月に再審無罪が出るまで マイナリさんと家族の支援を続けた  

 

三浦雄一郎さん エベレストへ 恐怖も感動

5月に世界最高齢でのエベレスト登頂を目指すプロスキーヤー 冒険家の三浦雄一郎さん(80)が22日 都内で出発直前会見を行い 挑戦に向けての抱負を語った  

リレハンメル 長野両五輪のモーグル日本代表の次男 豪太さん(43)と共に2003年 08年に続く3度目の頂上を狙う三浦さんは「挑戦することは人生の勇気 根性やる気を沸き立たせる究極のアンチエイジング 恐怖の世界に入るのも感動です」と笑顔  豪太さんは「三浦雄一郎の集大成になります」と胸を張った  

29日にネパールへ出発し 頂上へのアタックは最短で5月16日を予定  8848メートル地点からの動画中継も計画している  

 

ネパールの詩

遠い声  ドルガ ラール シュレスタ選詩集  翻訳 藤井正子氏

 

  命とは

   それは両手にあふれる確かなもの

   見ている者は それを花のようだという

   葬儀の花輪をつくる者は

   赤々とした残り火だと言い

   ため息をつく

 

   傍観者たちは

   それを 美しいと言ったが

   その他の者

   冷たい死の抱擁にそれを委ね

   さっさとどこかへ立ち去った

 

   あゝ本当のところ命とは何なのか

   それを見つめる正しい視点は?

   人々はいつ それを持ち上げるのだろう

   エッラーの杯のように

 

2013年4月1日

文責 渥美 資子

 

住所:千葉県柏市 松葉町 6−8−1 (電)04−7136−0505
(ポコアポコ気付:ネパールの視覚障害者を支える会)

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ネパールの視覚障がい者障害者を支える会
Nepal Blind Support Association NBSA)設立2002年3月1日

当会は皆様のご支援を頂いて 設立11年を迎えました
主な事業は様々な本や教科書を音声化し 視覚障がい者の娯楽や勉強に役立て 将来の自立に向けたサポートを行っています  現在ネパールには視力に障がいのある小学校教員が400名ほどいて 皆自活の道を歩んでいます  中にはNBSAの奨学金で大学を卒業した人もいます 今後とも皆様のご支援賜りますよう お願いいたします  
一般会費 一ヶ月500円  年間6000円 

 

 

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