―――― NBSAネットニュース 2013年7月号 ―――
ネットニュースの読者の皆様 梅雨も後半になり じわじわと蒸し暑さが迫ってくる感じがします お元気でお過ごしでしょうか カトマンドゥはまずまずの気温で 過ごしやすい日々を送っているそうです ただいま一時帰国中ですが 南ネパールでは この時期熱中症でバタバタと倒れる人が後を立ちませんが 今年は幾分涼しそうなので過ごしやすいことでしょう 日本のプール開きの頃には 食中毒にかかる方もいらっしゃる どうぞご自愛ください
さて 先月NBSAの会員の方々には 2013年度の書面による総会にご賛同頂き 御礼申し上げます NBSA ネットニュースをお読みの方々にも ぜひお伝えしたいことがあります ざっくばらんに申し上げますと ネパールの視覚障がい者を支えるは 今大変な財政危機に見舞われ この分で行くと 今年には閉幕を余儀なくされるでしょう
ネパール国内の物価の高騰 それに日本の会員の減少が直接的な原因です 遺憾ながら ネパールでは行政の福祉事業など まるで発達していないのです そこで ネットニュース読者皆様にも 援助をお願いしたい次第です 会費や援助金のお振込み方法は このネットニュースの巻末の 事務局だより 並びに会報誌にも記載させていただきました
●NBSAネパール現地からのお願い
Nepal Blind Support Association Kathmandu Nepal
ネパールの視覚障害者を支える会の変革と よりいっそうの発展を手伝ってくれる人を求めています
日本の皆様が設立してくださった ネパールの視覚障害者を支える会の支援は 来年の3月31日を持ちまして終了される予定です 10数年以上も続いた皆様の心温かいご支援で
ネパールの視覚障がい者の教育や自立が著しく向上し さらに点字による隔月情報誌の発行も実現し 実り多き人生を感受させて頂きました ここに改めて御礼申し上げます
さて 私たちは来年度から独り立ちしますが 管理や運営に面が まだまだ未熟であり 資金面でも相当苦しくなること必定です ネパール国内の支援者 及び途上国援助を行っている外国の団体にも この危機訴えていく予定ですが 今後日本の会員 支援者の方々でどなたか 運営に参加 もしくは寄付金等賜れば幸いと存じ上げます
日本のNBSAの閉幕はまだ先ですが 引き続きの御援助 並びにご指導を賜りたく存じます 今後ともよろしくお願い申し上げます
ネパールの視覚障害者を支える会
現地会長 ビソ アディカリ (Vishow Adikari)
Nepal Blind Support Association
備考 : 正規会員及び支援者の方々には 会報にてこのお願いの書面を送付いたしました 内容が一部重複しますがお許しください
■定例活動
@オーディオライブラリ事業
先月同様 学生の為に教科書などを作成しました このところネパール各地でまた様々な政党による デモや交通封鎖が起こっています 私たちは様々な方々に 色々な書物を音訳したいのですが 残念ながら迅速に答えることができず残念です
A点字マガジンタッチの編集
タイピングがかなり遅れています ゼネストなどが終わったら 頑張ってピッチを上げたいと思っています
■ ネパールのニュース
●いつまでたっても安定しないネパールの政治
ネパール共産党マオイスト派 分裂ますます顕著に
6月16日 ネパール全土において マオイスト党の一派 バイディア派による全国バンダ(強制的ゼネスト)決行された 動員数は定かではないが 特に若い層の参加が多かったようだ
●モンスーン来襲
6月20日 ネパールの西南部マハカリ県で大洪水 22人死亡
毎年鉄砲水が発生する地域だが 今年は少し早め 100以上の家屋が倒壊した ネパール政府の救助隊に加え赤十字社も救援作業に当たった
●ネパール版 日教組政治の波に飲まれる
日教組という言葉自身 日本では相当古臭くなってしまい その役割を知らない人のほうが多いだろうが ネパールではかなり活発 教員の待遇の改善を求めるくらいならよいのだが 政治色が前面に出ていて 保守派のコングレス党教員 と革新派のマオイスト派系教員がしのぎを削っている 政治集会の動員などで授業もおざなり 時には休校 親ばかりではなく 生徒までが 政治集会ばかり行っている教師にうんざり 教育相は 今後教職員の政治集会の参加を禁止し また党員になることも許さない と強い姿勢に出ている
● クリーンネパール ナンバーワンはポカラ市
青々した水辺から眺めるヒマラヤ連山 ネパールで最も美しく清潔な都市と世界環境デーに発表されました 次にダランやタンセンと続く ちなみにポカラのレイクサイドに太陽光発電の 外灯176カ所が設置されたそうです
■ネパール関連ニュース
●カトマンドゥズなど大都市をターゲットに展開している 中国の途上国援助
6月25日 ネパール滞在中の 楊潔チ国務委員ら一行が24日 カトマンドゥでマダブ プラサード ギミレ外相と会談した 楊国務委員は その中で両国の協力関係強化について 特に貿易や国を超えた犯罪の取り締まり 人的交流などの分野で進めることが可能だと提案した う〜ん 内政にこだわらず道路だけ修復しえもらえるとありがたいのですが
● 東京で大ネパール展開催 6月1日〜2日
1953年にシェルパのテンジン ノルゲイと英国のヒラリー卿が初登頂を果たしたエベレスト その60周年を記念し 東京タワーにて 大ネパール展 が開催された
会場では ネパール料理や屋台が出展したほか パールの特産物 手工業製品なども紹介された 民族ダンスも加わった いわゆるエスニックのバザーの他に 故藤田弘基のヒマラヤ写真展 当時の装備などを展示された
また植村直己遺品展 エベレスト初登頂ビデオ 日本隊初登頂ビデオの上映 ツアーやトレッキングの参加方法などについても 紹介された
主催 : 在日ネパール国大使館 外務省 ネパール政府観光局 並びに海外在住ネパール人協会
●ネパールの詩
■遠い声 ドルガ ラール シュレスタ選詩集 翻訳 藤井正子氏
二つの花
同じ木でありながら
1本の枝は花ざかり
空と その美を張り合っている
ところがもう一本の木の枝は
悲しいことに 石に挟まれ
今にも枯れそうになっている
望むがままには 生きられない
植物たちの哀れな命
だからこそ
これらの花のありさまが
私の心に深く染みるのだ
〔年代不詳〕
足の生えたジャングル
人間はたゆまず走り続けてきた
ゆっくり食べる暇もなく
ぐっすり眠ることさえできずに
しかし どこかへ辿り着けただろうか
ジャングルからジャングルへと突き進んで
いくらか進歩をしただろうか
もしかしたら 人間は
永遠に走り続ける足をもつ
ジャングルそのものなのか
1966
2013年7月4日
文責 渥美 資子
住所:千葉県柏市 松葉町 6−8−1 (電)04−7136−0505
(ポコアポコ気付:ネパールの視覚障害者を支える会)
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ネパールの障害者を支える会
日本の事務局からお願い
ネットニュースをお読みになっている皆さん そして会員の皆さん ネットニュース冒頭のように ネパールの視覚障害者を支える会は 今年度で閉幕する予定です
しかしネパールの困っている視覚障害の学生さんなどを できる限りサポートしたいと思っています 私たちは 柏市でバザーやお祭りなどの折に ネパール製品を販売して NBSAの活動資金に還元しています ヒマラヤ山脈原産の岩塩やお茶など なかなかおいしいと評判 ぜひ一度ご賞味ください
千葉県柏市 松葉町6−8−1 ポコアポコ作業所内(電)04−7136−0505
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