―――― NBSAネットニュース 2013年9月号 ―――

やっと9月になりましたね  日本は幾分涼しくなったと聞きますが 皆様にはお変わりありませんか  元気にスポーツの秋をお迎えください

 

カトマンドゥの気温は本日21度と快適に過ごしておりますが 毎日ものすごく雨が降ってきて 路上で売られる野菜類がぐちゃぐちゃになるのがちょっと気になるところ  現在カトマンドゥは大規模な道路拡張を行っているので どこへ行っても掘り起こされた土砂やレンガが2メートル近くも積まれています  土砂や無秩序に投げ捨てられたレンガの間をうまく縫うように買い物に行くのですが かなりスリリング  恥ずかしながら 加齢ともに運動神経もにぶくなってきているので 昼食の買い物は若い人にお任せしちゃっています  ネットニュースの読者の方々は比較的ご高齢の方が多いようです  カトマンドゥにいらっしゃる方々は 道路の横断などは無理をせずに 若い者に任せましょう  誰かが必ず手を差し伸べてくれるでしょう  やっぱりカトマンドゥは魅力のある都市ですね

さて 9月からネパールでもっとも大切で また楽しいダサイン祭と光の祭りティハールが控えています  まことに勝手ながら 私たちのNBSAもこの期間だけはたっぷりとお休みを頂き 祭りの後は暦と同様 一同元気に仕事を続けていきます  

渥美 よりこ

 

■8月の定例活動報告 

@オーディオライブラリ事業とトーキングブックの作成 

ある女性の一生をつづった小説の作成と 大学レベルの教材を2冊作成しました 

 

A点字マガジンの作成続行

なぜか遅れをとってしまう点字マガジンですが 35号がやっと完成  すかさず郵便局に持ち込みましたが 全部無事に到着するよう祈りましょう  

 

Bアメリカ在住のブナさんが NBSAを訪問してくださいました

報告が大変遅れましたが 6月から7月にかけて多彩な事業へ参加し運営に携わりました  この事業への参加と運営はアメリカ在住の視覚に障がいのあるネパール人女性の ご厚意によるもの 私たちは 約1ヶ月ほど様々なイベントに参加する傍ら 彼女の移動と運営を大幅にバックアップしました  新しく発足した視覚障がい者学生団体  ネパール視覚障がい女性連盟の人々にも大変喜ばれました   この素晴らしいイベントの主催者の名前は ブナ ダハールさん  視覚障がい者の教育に大変に熱心な方です 

驚いたのはひとつ30万円するブレイルメモと呼ばれる携帯タイプの点字機械 30台をカトマンドゥの諸団体に寄贈してくださったこと  今後メンテナンスなどのフォローアップはNBSAの仕事になりそうです  NBSAはイニシアティブをとることのできる 老舗の視覚障がい者団体なのですね  今後も他の視覚障がい者団体と共に手を携え 頑張って行きたいと思っています 

 

Cイベントのお知らせ 

今年も行います NBSA恒例のクイズ大会 9月15日開催

今年のクイズ大会はちょっと趣向をかえました  これまでは事前に何百に亘るクイズの問題を事前に用意し 出場者の子供たちが勉強しクイズ大会に望みました

次回2013年9月15日のクイズ大会からは こうした台本はなしに解答してもらいます  

 

ヒントはある一冊のクイズの本  このクイズの本は市販されていますから 熱意ある先生なら きっと買って学童に読み聞かせをすることと思われます

スタイルを変えるクイズ大会 今からとても楽しみです  

出場校はカトマンドゥ盆地内の盲学校3校とドリケルの盲学校から1校合計4校で 白熱線を展開させることでしょう 

 

ちなみに開催場所もちょっとモダンなビソバサ大学国際言語学部に変わります

観覧ご希望の方はメールにてご連絡ください カトマンドゥ市内であれば送迎します  連絡先 nbsa@mail.com.np 

 

    役員改正のお知らせ

2年以上大変熱心に NBSAの運営に貢献した ビソ アディカリ氏が 任期を満了し オム プラカス氏が新会長として選任されました

オムさんはNBSAの初代会長です 初心を忘れず今後とも 頑張ってほしいです

 

      ネパールのニュース

●国政選挙は本当にできるのだろうか

8月コングレス党のスシルが インドを訪問した  来るべき国政選挙の応援を求めに行った模様だが 何か事が起こるたびに外国の助けを求めたる ネパールの政治家たち  そんな中 ネパール統一共産党のマダブ クマールが 「ネパールはすでにもう政権議会選挙が失敗した場合を想定を考えている  その場合は国民投票する」と発言  なんとも無責任と感ぜずにいられない  多数の犠牲者を出して建設されたネパールの共和制  7年もすればすっからかんに忘れてしまうのでしょうかね 

 

マオイスト党の内部分裂も激化  不安定な政治に渇を入れたい気持ちはわかるのですが 中堅クラスや まだ若いヒラの党員の立場に立って政治を考えてもらいたいものです  

 

    故郷は 遠きにありて 思うもの  だったかしら?

どうやら 在外ネパール人企業連合会という団体があるそうです  初めて知ったのですが 故国を離れて成功した企業家の組織で 言わば在外ネパール人協会(Non resident Nepali Association)に当たるでしょう  その団体の第6回総会ともに選挙を行うそうです  祖国を愛し 繁栄に貢献したいと思う気持ちは素晴らしいでしょうが 聞くところによるとどなた様も億万長者  将来的にはネパールに五星ホテルをじゃんじゃん建てて 最終的にはネパールの政界に乗り出す人々ばっかり という気もしますがね 

 

    ネパールで菜食主義者が増えているそうです

今に始まったことではないのですが ネパールの人々は 我々のように肉がないとご飯を食べた気にならないとまで言わなくても シェルパ族は農業と放牧 交易の民で 肉を食べるのは祭りの時に食べるくらいだそうです 

 

いまに始まった話題ではないのですが こんな話も聞きました

極西部のバルディア郡のソラハワ地域の サトパティアの村民全員が肉 魚や卵も食べないで 菜食主義者になっていることが 日刊紙カンティプールの記事でわかった 動物の尊い命を神様にイケニエする名目で人間が肉を食べることはよくないと 今から40年ほど前に村人が申し合わせをし みんなで菜食主義者になったという  お酒やタバコをやる人もいない  タルー族が多く住むこの地域の住民は 比較的健康的であると記事が伝えている

 

難しいところですね  肉のたんぱく質は良質 こちらも健康によい いずれにしろ何千 何億年後の地球で 牛や豚を飼うスペースがあるのでしょうかね  

 

●ネパールの詩 

■遠い声  ドルガ ラール シュレスタ選詩集  翻訳 藤井正

結末

泣くかため息をつくか

さもなくば 本当の気違いになるか

革命が我々に残したものは

ただそれだけなのか

 

失敗は二度としないと

何度誓ったことだろう

しかしまたその時が来れば

我々はのめり込んでいき

この地に血を浸す

 

何度 我々は命を犠牲にし

この国を変革しようと試みただろうか

その答えは

不滅の夢を見た その数だけ

 

clip_image0012013年9月6日

文責 渥美 資子

 

住所:千葉県柏市 松葉町 6−8−1 (電)04−7136−0505
(ポコアポコ気付:ネパールの視覚障害者を支える会)

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本会の活動や最新版の会報誌を更新しています  ぜひご覧ください
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ネパールの視覚障がい者障害者を支える会

 

事務局だより 

 

ネットニュースをお読みになっている皆さん そして会員のみなさん

ネパールの視覚障がい者を支える会の事務局が柏市に移って2年目になりました  これまではバザーやお祭りの時にネパール製品を販売 、ネパールの視覚障がい者を支える会の運営資金をカンパしてきましたが これからもポコアポコの工房にネパール製品を置くことにしました  ヒマラヤ山脈原産の 岩塩はとても美味しいと評判です。ぜひ一度ご賞味ください。

千葉県柏市 松葉町6−8−1ポコアポコ作業所内(電)04−7136−0505

 

 

Nepal Blind Support Association (NBSA)

Tel:977-444-6234 Kathmandu

日本の窓口:千葉県柏市 松葉町6-8-1 ポコアポコ作業所内(電)04-7136-0505

NBSAHP:http

://NBSA.sakura.ne.jp

 

維持会費:個人会員年間6,000、協力会員年間3,000

法人会員年間15,000

振込先:口座記号番号振込み番号0190−7−762775

(ネパールの視覚障害者を支える会)

 

(Nepal Blind Support Association NBSA)設立2002年3月1日

当会は皆様のご支援を頂いて 設立12年を迎えました
主な事業は様々な本や教科書を音声化し 視覚障がい者の娯楽や勉強に役立て 将来の自立に向けたサポートを行っています  現在ネパールには視力に障がいのある小学校教員が400名ほどいて 皆自活の道を歩んでいます  中にはNBSAの奨学金で大学を卒業した人もいます 今後とも皆様のご支援賜りますよう お願いいたします 一般会費 一ヶ月500円  年間6000円

 

●NBSAネパール現地からのお願い

Nepal Blind Support Association Kathmandu Nepal

ネパールの視覚障害者を支える会の変革と よりいっそうの発展を手伝ってくれる人を求めています  

日本の皆様が設立してくださった ネパールの視覚障害者を支える会の支援は 来年の3月31日を持ちまして終了される予定です 10数年以上も続いた皆様の心温かいご支援で ネパールの視覚障がい者の教育や自立が著しく向上し さらに点字による隔月情報誌の発行も実現し  実り多き人生を感受させて頂きました  ここに改めて御礼申し上げます    

 

さて 私たちは来年度から独り立ちしますが 管理や運営に面が まだまだ未熟であり 資金面でも相当苦しくなること必定です   ネパール国内の支援者 及び途上国援助を行っている外国の団体にも この危機訴えていく予定ですが 今後日本の会員 支援者の方々でどなたか 運営に参加 もしくは寄付金等賜れば幸いと存じ上げます  

 

日本のNBSAの閉幕はまだ先ですが  引き続きの御援助 並びに指導を賜りたく存じます    今後ともよろしくお願い申し上げます

ネパールの視覚障害者を支える会 

現地会長 オム プラカス

備考 また 正規会員及び支援者の方々には 会報にてこのお願いの書面を送付いたしました  内容が一部重複しますがお許しください