――― NBSAネットニュース 2014年3月 ―――

 

2月は日本全国 大寒波 本当に寒い日々に見舞われましたが 皆様にはお元気過ごされたことと思います  カトマンドゥも今年は寒く 暖房設備を使わずに作業するのは容易ないことでした  当事務所にはプロパンガスのヒーターを設置しているのですが  昼間から このようなものを使うのは贅沢すぎると言って 誰も使おうとしないのです  一理あり 今このガスを使ってしまうと  一般家庭なら明日の朝暖かいご飯が焚けなくなってしまうのです  昨年も 一昨年も ガスを使わずに作業をしました  そこで人気者になったのが湯たんぽ君です  暖かい湯たんぽを膝に乗せるだけでこんなにポッカポカ  素足では冷たいのですが どこかワンポイント暖かいと全体が暖かくなった気がする  そして暖かいミルクティー  本当に慎ましやかな人々  仕事の合間に飲むミルクティーは最高 と言ってもらえるだけで私たちも幸せ気分になれますよ  一度NBSAのミルクティーを飲みに来てください  

 

2014年度2月の定例活動報告 

@オーディオライブラリ事業とトーキングブックの作成

トーキングブック  私たちはこのように  聴覚で理解する書物などを 話す本と呼んでいます  この聴覚で理解する書物は 一般的に印刷された活字の本を読むより 速度が速く作られています  そうしないと本を読む速度がなんだか 間の抜けたものになってしまうのです  一度目をつぶって ラジオやテレビ放送を聴いてみてください  新しい発見がありますよ

 

A点字マガジン

点字による隔月刊行誌 タッチ壊滅状態

新しい点字タイピストが いまだに見つからず  さらに印刷機の不調で新しいタッチが作れずにいます  これもまたオリジナル  様々な情報を点字で提供してきました  特に読者層の高い年配の人々には残念無念

 

B現地ボランティア募集中

すでに何度かお知らせしましたが NBSA は常にボランティアを募集しています  国籍問わず ネパール語の音読ができなくてもかまいません  今年度から独立するNBSAの運営部門を現地で お手伝いしていたNBSAだければ幸いです  立候補 お待ちしています

nbsa@mail.com.np 渥美 

 

計画停電のお知らせ

計画停電時間が週80時間から週84時間へと延長になりました  一日12時間の停電です  この計画停電スケジュールはいつまで有効かは決まっておりません 宿泊先のホテルなどで確認されることをおすすめします  

そうそう ひとつ重要なこと  懐中電灯をお忘れなく  

 

ネパールのニュース 

ネパールの総選挙はとっくに終わっているのだが 組閣についていまだにもめている  いわずと知れた 第2党に収まったネパール統一共産党の議席に不満足なことが原因  統一共産党は 内務大臣のポストが与えられなければコイララ政府には入閣しないと いう覚悟だ  総選挙前は 打倒マオイストで お互い譲歩している部分も多かったが  選挙が終わったとたん 各党組閣を巡って抗争しあっている  マオイスト派の処遇など いまだに問題山積みなはず  そもそもマオイスト派が何を持って 山に入り 農村から地方へと言う路線をたどったのか 真剣に考えてほしい  その辺の舵取りをうまく行いと 本当に彼らは再度山にもどり 農村から地方に攻め込んでくるかもしれませんね〜

 

ネパール政府 エベレストの登山料引き下げへ

ロイター2月14日配信

ネパール政府は 世界最高峰エベレストの登山料を引き下げる方針を明らかにした 海外からより多くの登山家を呼び込む狙いがある  現在は1人で登る場合は2万5000ドル(約255万円)の登山料がかかる一方 7人のチームを編成すれば計7万ドルで登山許可証を得ることができる  観光省の当局者によると 来年からこのルールが廃止され 各登山者が支払うライセンス料が1万1000ドルになる  

 

ネパール女性の1割に子宮脱 背景に女性差別

AFP2月21日配信

ネパール農村部の貧困地域に住む若い女性の間で 通常は閉経後にしか起きないはずの子宮異常が高い割合で発生しているという報告書を 国際人権団体アムネスティ インターナショナルが 20日発表した  同団体は 国連とネパール政府のデータを引用し 同国に1360万人いる女性のうちの最大10%が 子宮が膣口から外に出てしまう「子宮脱」になると指摘  地域によってはこれよりもはるかに高い割合だったという  子宮脱には慢性的な痛みが伴い 仕事や歩行 さらには座ることにも支障が出る  この背景には深く根付いた差別があり 多くの女性が出産後わずか数日で畑作業に復帰させられることが原因の一つだという  アジアで最も貧しい国の一つであるネパールは 国土の大部分が農村部で 女性たちは通常10代で結婚・出産し 同時に農作業に従事することも求められる  同団体ジェンダー セクシュアリティー アイデンティティー プログラムのディレクター マドゥ マルホトラ氏は カトマンズでAFPに対し 子宮脱のリスク要因には女性の栄養不足の他 若年での結婚・妊娠といった文化的慣習 産後の休養不足 医療の受けにくさ があると指摘した上で 政府はこれまで十分な対策を講じてこなかったと批判した

 

ネパールの命の水「ジブンジャル」

ネパールの人は病気の時や病後 お腹を壊した時などに 命の水と言われる物を飲むそうです  「ジブンジャル」という飲み物で 材料は岩塩(ブラックソルト)とレモンなどの果汁と水  一般家庭で普通に飲まれるものだそうです  これらを混ぜただけの飲み物がジブンジャルで 味は少し甘い塩水とのこと  材料から想像するにスポーツドリンクのような味なのか  実際に飲んだ日本人によると「香りが凄い  温泉地の香りです  飲みこむと逆にお腹がどうにかなってしまわないだろうかと心配になりますが この香りはどうやら岩塩(ブラックソルト)によるもの  ブラックソルトは鉄などのミネラルを多く含むため黒くイオウ成分も含まれるらしい  そりゃ温泉地の香りがするはずだ  水ではなく湯で溶かすと 若干香りも飛んで飲みやすくなります  ブラックソルトは薬代わりに舐めたりもしたそうで 体にはいいのかもしれないですが 本当に命に係わる時以外は飲みたいとは思わない味です」とのこと  良薬 口に苦しとは 万国共通らしい

 

clip_image0012014年3月8日

文責 渥美 資子

 

住所:千葉県柏市 松葉町 6−8−1 (電)04−7136−0505
(ポコアポコ気付:ネパールの視覚障害者を支える会)

ホームページ http://NBSA.sakura.ne.jp/
本会の活動や最新版の会報誌を更新しています  ぜひご覧ください
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NBSAネットニュースは会員以外の様々な方にも流しています  受信をお望みでない方は ご面倒でもご連絡ください 
ネパールの視覚障がい者障害者を支える会

 

千葉県柏市 松葉町6−8−1ポコアポコ作業所内(電)04−7136−0505

 

Nepal Blind Support Association (NBSA)

Tel:977-444-6234 Kathmandu

日本の窓口:千葉県柏市 松葉町6-8-1 ポコアポコ作業所内(電)04-7136-0505

NBSAHP: http://NBSA.sakura.ne.jp

維持会費:個人会員年間6,000 協力会員年間3,000

法人会員年間15,000

振込先:口座記号番号振込み番号0190−7−762775

(ネパールの視覚障害者を支える会)

 

Nepal Blind Support Association NBSA)設立2002年3月1日

当会は皆様のご支援を頂いて 設立12年を迎えました
主な事業は様々な本や教科書を音声化し 視覚障がい者の娯楽や勉強に役立て 将来の自立に向けたサポートを行っています  現在ネパールには視力に障がいのある小学校教員が400名ほどいて 皆 自活の道を歩んでいます  中にはNBSAの奨学金で大学を卒業した人もいます 今後とも皆様のご支援賜りますよう お願いいたします 一般会費 一ヶ月500円  年間6000円

 

 

NBSAネパール現地からのお願い

Nepal Blind Support Association Kathmandu Nepal

ネパールの視覚障害者を支える会の変革と よりいっそうの発展を手伝ってくれる人を求めています  

日本の皆様が設立してくださった ネパールの視覚障害者を支える会の支援は 来年の3月31日を持ちまして終了される予定です 10数年以上も続いた皆様の心温かいご支援で ネパールの視覚障がい者の教育や自立が著しく向上し さらに点字による隔月情報誌の発行も実現し  実り多き人生を感受させて頂きました  ここに改めて御礼申し上げます    

 

さて 私たちは来年度から独り立ちしますが 管理や運営に面が まだまだ未熟であり 資金面でも相当苦しくなること必定です   ネパール国内の支援者 及び途上国援助を行っている外国の団体にも この危機訴えていく予定ですが 今後日本の会員 支援者の方々でどなたか 運営に参加 もしくは寄付金等賜れば幸いと存じ上げます  

 

日本のNBSAの閉幕はまだ先ですが  引き続きの御援助 並びに指導を賜りたく存じます    今後ともよろしくお願い申し上げます

ネパールの視覚障害者を支える会 

現地会長 オム プラカス (Om Prakash)

備考 また 正規会員及び支援者の方々には 会報にてこのお願いの書面を送付いたしました  内容が一部重複しますがお許しください